リードケースって必要?

楽器を買って、レッスンにも慣れてきて、リードも違う種類にちょっとチャレンジしたりして…。ネットで色々調べたりして…。楽しくなって来るとなんか小物買いたくなっちゃいますよね。

まず、最初に欲しくなるシリーズとして、・持ち運び用の楽器ケース・リードケース・ストラップこんな感じでしょうか。

もう少しすると、マウスピースやさらには違う楽器(アルトを持っている人ならテナーとかソプラノとか。又はヤナギサワもってるけどセルマーが欲しくなったとか。)が欲しくなるかも知れませんが…、ま、置いといて。

金額的にもお手頃なリードケースは手が出しやすいですよね。ところで、リードケースって必要なんでしょうか。結論から言ってしまえば、「特に必要無い。」です。紙箱のまま使っている人沢山います。「じゃあ何の為にあるんだ!」って?お楽しみの為です!小物買い揃えるの楽しくないですか?私は楽しいです!バンバン買っちゃいましょう!って事で手持ちのリードケースをば…

まずスタジオ据え置きで常に卓上に有るのがローズウッドとベルベットのものです。リードを置く面はガラスです。木の優しい風合いがとても素敵です。そして、アルゼンチンはゴンザレス製の牛革ケース!猫の模様は自分でステンシルで貼ったので、実際の商品は無地です。ご安心を。この革と言うのが気に入ったので、鞄職人さんに直接オーダーして作ってもらったのが、こちら。イタリア製の革でかなり分厚い赤の革を使って、ステッチは黄色にして貰いました。リードをお渡しして、何回か違う生地で試作品を作って頂いて出来上がったもので、愛着もひとしお❣️中は差し込みタイプです。そして、もう1つがまたまた凝ってましてね…。これは大原野で染織作家をされている方とお友達になったので、またまたリードケース作製依頼しちゃいました。今回はお蚕さんから育てて、糸を紡いで、それを染めて(藍の生葉と栗の葉とあと何だったかな…。)そして、手織りで織って頂き、生地を作ってから手縫いで仕上げて下さいました! 作製は1年かかったので、受け取る時には忘れかけていて、注文したにもかかわらず「サプライズ」の様な嬉しさ!!こちらも中は差し込みタイプ。刺繍が繊細でかわゆい〜❤️そう、リードケースって何も楽器店で既製品買わなくても良いんですよ!私はプラスチックタイプはあまり好きではないので、木製や革、絹が好きです。さあ、これだけマニアックに紹介してきて、普段私がライブで持ち歩いているリードケースはと言うと…うっわぁ〜…ボロボロ…。留め金が壊れてしまって革紐で留めていると言う…。これは、わたしが高校の吹奏楽部を引退する時にサックスパートの後輩が皆んなで泣きながらくれたものです。私も大泣きでした。人生で初めてリードケースを手にした瞬間です。その後のヨーロッパツアーや北米、東南アジア、中国、全てこのリードケースでした。まだ使えている!そう、木とガラスで出来たリードケースは25年以上毎日使用してもまだ使えるんです!(じゃあひとつで良いじゃない!なんて言わないで…。)と言うわけで、楽しいリードケースの世界!皆様も是非お気に入りの1つを手に取ってみて下さい。「こんな物で特注したよ!」と言う方、ご一報を!

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。