サックスリード保管問題

去年の秋の事です。

京都でライブがあったのですが、その際にお客様から、「実は最近サックスを習いだしたのですが、リードの保管ってどうしたら良いんですか?」とご質問がありました。

なんでもその方の先生は「水に浸けて密閉タッパーで持ち歩く」との事。そしてセッションに参加された際にその場にいたサックスプレイヤーからは「乾燥剤を入れた箱で持ち歩く」と言われ、極端なお話しに混乱されておられました。

そう、その問題は私が大学生の時にも問題になっていました。

結論から言うと私は「その間」です。

だいたい湿度を40〜60%以内に保つ様にリードケースにお懐紙をひいて、リードケース用の「モイスレガード」を入れています。

さて、「水に浸けて」派の意見ですが、この考えは北米やヨーロッパでは有りです。

実際クラシックの演奏会でN.Y.へ行った時に私は乾燥で声が出なくなり、リードは割れ…と言う人生で経験した事の無いドライな環境に苦しみました。コップに水をもらい、リードを浸した事を覚えています。

でもこれ日本だったら腐りそう…。

実際リードメーカーのアレキサンダーのケースの中には昔は説明書が入っていて、やはりリードを水のなかに浸すようにと記してありました。

じゃあ「乾燥剤」派は?これは演奏で湿ったリードを元の状態に乾かす為でしょうか。

実際先輩方にはリードの紙箱に乾燥剤を入れておられる方多かった気がします。

でも乾燥剤の粉とか着いたら嫌だな〜…。

そして最近楽器店によっては湿度を保つ媒体をジップロックにいれて密閉して持ち歩く事を推奨している話もよく聞きます。

どの考えもその環境ありきだな、と納得出来るのですが、基本的な事考えてみましょう。

リードは口に入れる物です。

湿度保ったら雑菌が繁殖してクサイよ!

が、私の考えですので、リードケースの懐紙はマメに交換して、リードが少し汚れて来たら水で優しく洗うか、捨てます。

そう、消耗品なんです!

異変を感じたらバンバン捨てましょう!

最近リード用の消毒アルコールを売っているなんて話も聞きますが、それを口に入れるのも私は抵抗があります。

じゃあそんな私がスタジオで如何に普段使うリードを保管しているかと言うと…

ええええええ!

まさかの野ざらし!!

ニオイは気にしてもホコリは良いのかよ!みたいな…。

ま、これはですねぇ、、、完全に乾かしてからリードケースに直そうかなぁと思っているうちについ帰ってしまうと言う毎日。

ま、結論としては「細かく気にしなくて良い!」でも「消耗品だよ!」って事ですな。

サックスを始めた方の参考になれば…。(ならんか…^-^; )

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。