Victor Manuel@なんばハッチ

6/13はまさに13日の金曜日、しかも満月と言う何だか事件が起きちゃいそうなお日柄でした。

そんな日にライブがありました。
場所はなんばハッチ、イベントはプエルトリコの大スター、ビクトル・マヌエルさんが自らのグループを率いての来日ライブでした。

私達も演奏させて頂けるとの事で、オープニングアクトか、前座だろうと思いバンドメンバー全員張り切ってました。
光栄な事ですから。

当日は、ボーカルのイネスさん(ベネズエラ人のとても魅力的な女性です。)と、ドレスを綿密に打ち合わせ、やる気満々で会場入りしました。

入りは13:00。セッティングが13:30くらいから、リハも含め1時間程度です。

ここでショッキングなお知らせを聞く…。

何と、私達は大スターの後での演奏との事。

普通はメインバンドが後なのになんでやねん!と言っても主催者もメインもラティーノです。

そうと決まれば理由が無い。

したがって、13:00に会場入りしたものの、本番は21:00からとの事。

待ち時間長っ!

暇過ぎて大阪観光しました。

憧れの道具屋筋

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さらに黒門市場など堪能して会場に戻りました。

19:00からはいよいよビクトル・マヌエルの演奏です!
舞台袖から覗こうと楽屋で準備していると、何故か隣の楽屋から金管のウォーミングアップの音…。
しかも、全員19:00にゆっくり楽屋に戻って来ている…。

さすが大スターは余裕だなーと思っていたら、、なんと!!
「20:00〜と思っていたから20:00から演奏する。」だって!

スタッフルームからは「この時間ロスどうするんだよ!」と怒鳴り声…

長過ぎる待ち時間が暇で、バンドリーダーのHugoはオナラをし、メンバー全員で「臭い!」と怒り、
Vitiさんは踊り始める始末です。

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そして、1時間押しと言う日本では有り得ない押しでライブは始まりました。

素晴らしいライブにお客様のテンションも袖で踊ってる私達も盛り上がりました。

感動のステージ!

鳴り止まないアンコールの声!!

その大歓声の中何故かバンドは一切アンコールすること無く引き上げてしまいました。

PAさんもお客様の声の中テキパキと私達の為のセットに転換してます。

それでも鳴り止まないアンコールの声…

今から演奏しろってか…。

これこそまさに公開処刑です。

お客様は私達が出て来たら怒るんじゃないか…

との不安をよそに始まると歓声を上げて一緒に歌ってくれました。

勿論残っていて下さったお客様は、いつもライブでお見かけするペルー人の皆さん!!

時間は押してたから演奏は短かったのですが、ハプニング満載の楽しい一日でした。

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。