サックスの消毒

サックス及び管楽器の消毒についての注意事項です

結果から言うと、あまり消毒しない方が良いです。ピアノもですが、楽器は消毒すると材質が変質したり、ピアノは鍵盤のひび割れを生じると言われています。ピアノについては別記事がございますこちらもご覧ください。

管楽器はヤマハより専用の薬剤が販売されています。
ラッカーの楽器には良いと思いますが、アンラッカーや所々メッキが剥がれているものは消毒せずに丁寧に拭き取るようにしましょう。

ピアノはアルカリ性の溶液で消毒すれば大丈夫と言う意見もありますが、アルカリ性の溶液はタンパク質を分解するので、ピアノに良くても人体にはあまり良くないのではないかと私は思います。

小さなお子様の場合楽器では無く、お稽古の前後に手洗いをして、演奏中は顔を触ったりしないように周りの大人が気をつけてあげて下さいね。

サックスの場合はシリコンクロスで乾拭きで良いと思います。

マウスピースもアルコールで消毒してしまうとエボナイト樹脂製でもハードラバーでも、金属製でも、変色します。

気になる時は水洗いしてすぐに水分を拭き取り(濡れたままですと、変色します。)乾かして下さい。

リードは直接口に触れるので、気になる時は水洗い後乾かして、ある程度使ったら割り切って捨てましょう。

使ったリードを後生大事に何年も何年も取っておく人がいますね。………はい、私です。そのうちこれで屋根でも葺くのかと言うくらいあります。(台風の時にはリードが振動して音が鳴るでしょうか)

ちなみにアンラッカーの楽器や所々メッキが取れたビンテージをお使いの方、緑青(所謂青サビ)が出来てしまった時、緑青の部分にケチャップをほんの少しつけて2〜3分置いてからシリコンクロスで丁寧に拭き取ると綺麗になります。(酢でも良いのですが、ガーゼに染み込ませても垂れるので、ケチャップ使いやすいです。)これは生徒さんに教えてもらったのですが、ホントに綺麗になります。「ポッカレモン」も有名ですね。

「ブラスケア」と言う薬剤もとても綺麗になります。

研磨剤の入っていないものでのお手入れをお勧めします。

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。