VOL.16 キューバ思い出話 復活ボンゴレッスン編コリー師匠の2つの重要な教え!
Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。
日中はまだまだ残暑厳しいですが、夜は少し涼しくなってきたので暑くて目が覚めることもなく嬉しく思っています。
さて、ボンゴレッスンの続きなんですが、前回は知識的に理解していたクラーべのリズムをリセットし、本場のクラーべを再入力しました。今度は先生のコリーがクラーべで、いよいよ自分でマルチャを叩く番です。
クラーべは既に自分の中に取りこまれているので、今度は拍を見失うことはありません。しっかりクラーべをつかんでいます。しかしながら、誰が聞いてもわかるぐらいぎこちない音で、マルチャと呼ぶにはほど遠い代物だということを叩いている本人が一番よくわかっています。
ここでコリーのアドバイス。左手のコントラ・ティエンポをしっかり感じて演奏するようにと言ってくれています。片手ではしっかりしていた左手が、両手で演奏すると長年の癖で無意識に以前の叩き方に戻っています。
それならと、左手のコントラ・ティエンポを感じるためのエクササイズを教えてくれました。まずは、以前習ったように裏拍の左手だけを演奏します。そこに右手の4分音符を4拍目からひとつづつ足していきます。音符が全て埋まった時点でコントラ・ティエンポの効いた、びくともしないリズムの完成です。
再度チャレンジ。安定感はでてきましたが、まだギクシャクししたサウンドです。
またコリーの一言「力を抜け!」。意識するということは力を入れて強く叩くのではないということなんですね。ついつい力んでいました。
彼は二つの重要なアドバイスをしてくれました。このことはドラムはもとより、あらゆるジャンルに共通のテーマだと思います。
一つ目は音をちゃんと感じるということ、言葉を言い換えれば“コンセントレーション”集中です。
もう一つが“リラックス”脱力です。この一見相反するようなことをしっかり意識しることが大切だと言うことです。
簡単そうに思えて意外と難しいですが、日々意識を高めようと努力を欠かさないように心がけています。やっぱ上達の秘訣は、諦めずに地道に続けることですかね?
Nos vemos! それでは、またお会いしましょう。
2002/8/22掲載