Hola! Que bola?

ムラータのコラム
“オラ!ケ・ボラ?”

VOL.55 カウベルで皆を踊らせろ!新シリーズ「TIMBA」編

Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。4月に入り新年度のスタートとなりましたね。私事なんですが、3月いっぱいで町内会の役員の任期が満了し、ホッとしています。大したお手伝いは出来ませんでしたが、いろいろと勉強させて頂きました。
ホームページでは現在、ラテンの夏に向けてパーカッション特集を準備中です。これから始めようと考えている方はもちろん、すでにプレイされている方にも納得のいく情報満載の特集です。乞うご期待!

さて、今回からは、近年キューバの特に若い世代を中心に大人気の TIMBA(ティンバ)という比較的新しいジャンルに使われるカウベルのリズムを紹介しましょう。まずは、TIMBA についての説明から始めたいと思います。あまり聞き慣れない名前ですが、原形はもうみなさんご存知のSONです。SONが時代と共に進化し SALSAと呼ばれるようになり、最新の SALSAが TIMBAと呼ばれています。他のジャンルでもそうですが、どこまでが SALSAで、どこから TIMBAと呼ぶかの境目は曖昧ですが、SALSAをさらに激しくダンサブルにした硬いリズムが特徴です。さらに、DESPELOTE(デスペローテ)とかCINTURA(シントゥーラ)と呼ばれるブリッジ的な演奏部分があるのも大きな特徴です。編成としては、ティンバレス奏者がティンバレスにドラムセットをプラスしたキットを仕様することが多いのが特徴です。私たち日本人の発想では、ドラムセットの基本ビートにティンバレスを加えた形で演奏を考えますが、彼らのリズムの組み立て方は全く逆の発想で、ティンバレスのビートにドラムセットをミックスしたかたちでリズムが構成されています。そのドラムの先駆者としては、神保彰氏がラテンにはまるようになったきっかけとして知られているNG LA BANDA(エネヘラバンダ)に在籍していた Calixto Oviedoが最も有名です。

さて、それではカウベルについてなんですが、もうみなさんご承知のようにSONやSALSAの場合は、曲が山場に差し掛かったところでボンゴ奏者がカウベルに持ち替えて演奏します。しかし、この TIMBA系のバンドは曲が始まった途端、山場同様の激しいサウンドを演奏し続けるため、カウベル中心の演奏スタイルとなります。中にはボンゴを叩かずカウベルだけを演奏しているバンドもあるんですよ。さらに次回は TIMBAの象徴とも言えるDESPELOTEと言われるパートについてご紹介しましょう。お楽しみに!

Nos vemos!  それでは、またお会いしましょう。

2004/4/8掲載

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ムラータコラム「Hola! Que bola?」は、20年間に亘り京都店店長として勤務したDRUMS PROSHOP GATEWAY配信のメールマガジンGATEWAY NEWSにて、2002/1/10から2008/7/24に亘り掲載したコラム“キョートテンチョー・ムラータのオラ・ケ・ボラ!”より抜粋して掲載しています。