VOL.52 カウベルで皆を踊らせろ!もっとサルテネス編
Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。梅の便りも聞かれるようになりましたね。少年時代は京都御苑、通称「御所」でよく遊んだものですが、最近になって梅の木が意外とたくさんあるのに気付き驚いています。春が待ち遠しいですね。
それでは、前回紹介したサルテネスに使用されるインワードパラディドルの手順「RLLR・LRRL」が、なぜ使われるのかを説明しましょう。サルテネスのリズムにもメインのカンパナで紹介したように譜面には書けない独特のニュアンスがあります。カナ譜例では下記のようになります。
「キ・コンココ・キキリッキ・ココロッコ・キキリッ」
お分かりのようにインワードパラディドルの中でダブルストロークが使われている部分がメインのカンパナと同様の「キリッ」と「コロッ」というニュアンスで演奏されます。あまり意識をしすぎると不自然なリズムになりますので、できるだけ自然にダブルストロークの音符2コでひとつの音符と考えて演奏するのがポイントです。そうすると、ダブルストローク以外の音符に違和感なく自然にアクセントが付き、ブラジルのサンバにも似た独特のフレーズになります。フレーズの中で1ヶ所インワードパラディドルが使われていない部分がありますが、クラーベとシンクロしているため、アクセントの位置が変わるからなんですね。さて、それではインワードパラディドルを使った今回のフレーズをドラムセットへ応用してみましょう。ドラムセットではLRを逆にした下記の手順で行います。
「R*LR・LRRL・RLLR・LRRL」
Rはハイハット、Lはスネアです。バスドラムは右手のハイハットのダブルストローク以外の4ヵ所に入れます。左手のスネアは2・4拍にはもちろんですが、残りのダブルストローク以外の3ヵ所にもアクセントが付くと良いですね。これで即席ラテンビートの出来上がり!次回はコンパルサ総集編です。お楽しみに!
Nos vemos! それでは、またお会いしましょう。
2004/2/26掲載