VOL.39 カウベルで皆を踊らせろ!フィルインを決めよう「フレーズの切り方が大事」編
Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。
いよいよ夏本番!ラテンの季節がやって来ました。今年はキューバからマノリート・シモネーが16人編成で初来日します。トラディショナルでありながらアグレッシブなサウンドはサルサ未体験の方にもおすすめです。暑い夏にラテン気分を味わってみてはいかがですか?
さて、今回はカウベルのフィルインの中でも最もポピュラーなリズムをご紹介いたしましょう。ボンゴのフィルインにも登場しているシンプルなリズムです。
「ンキキキ・ンキキキ」
前回のフィルインとの違いは、休符が2個あるところです。少し練習さえすればすぐにマスター出来ちゃいますが、問題はこのシンプルなフィルインをどう料理するかです。もちろん譜面どおり正確に演奏出来さえすれば、それはそれで全く問題はありません。しかし、音楽なんですからもっと音を楽しまないともったいないですし、いい音楽にもならないと思います。そこで今回はキューバ風料理法をご紹介します。至って簡単!切り分けるだけです。2拍ごとに切り分けるだけですが、何の工夫もしなければ4拍目からスタートしてこうなります。
「キキ・ンキキキ・ンキキキ・ンキキキ・ンキキキ」
ちょっと切り方を変えてみましょう。
「キキン・キキキン・キキキン・キキキン・キキキ」
拍をずらしているわけでもないのに、聞いている人はどういうわけか「キキキン」と聞こえてくるはずです。同様に別の箇所で切ってみましょう。
「キ・キンキキ・キンキキ・キンキキ・キンキキ・キ」
今度は「キンキキ」と聞こえてくるから不思議です。
さて、それではこの奏法をマスターするにあたってのポイントです。当然ですが、「キキキン」もしくは「キンキキ」としっかり歌い感じること。そして同時に2分音符の始まりに相当する「ン」の位置を体で正確にしっかりと感じることです。最初は、拍を見失ったり、ずれてしまったりしてしまいがちですが、トレーニングを重ねればきっとマスター出来るはずです。
キューバ音楽には、こういったサウンドの区切り方の工夫によるシンプルなトリックのようなフレーズが多く持ちいられています。ドラムにもきっと応用出来るはずなので、是非チャレンジしてみて下さい。
Nos vemos! それでは、またお会いしましょう。
2003/8/7掲載