Hola! Que bola?

ムラータのコラム
“オラ!ケ・ボラ?”

VOL.30 たかがカウベルと侮る無かれ!姿勢の次は持ち方!編

Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。
季節はもうすっかり春。春といえばやっぱりお花見ですよね。私は桜の花を眺めているのが好きで、時折足を止めて見入ってしまいます。夜桜もきれいですが、夜はまだ寒いので風邪などひかないようにお花見を楽しんでくださいね。 

さて、ボンゴレッスンは前回に引き続きカウベルです。姿勢が決まれば次は持ち方です。持ち方は人によって様々ですが、コリーの持ち方は最も握力を必要とする持ち方でした。カウベルの平面な部分を親指と4本の指ではさむように持ちます。慣れない私にはかなり辛い持ち方でした。持っているだけで親指の付け根が痛くて、演奏どころではありませんでした。今はもう痛みを感じなくなり、むしろ慣れてきてこの持ち方の方が楽にコントロール出来るので不思議なものです。

準備が整ったところでいよいよ実際に音出しです。例によってコリーがお手本を演奏してくれます。
「コンキキ・コンキキ・コンキン・コンキキ」コの音はカウベルの口の部分、キはカウベルの横を叩きます。ンは左手の中指を弾いて鳴らします。従って、ボンゴのマルチャの時と同様に8分音符で全て埋められています。
何より驚いたのはコリーの左手の中指です。信じられないような大きい音がしていました。バンドアンサンブルでは聞こえて来ない音ですが、確実に音符として存在しています。こういう音符がノリをだしたりするときに、意外と聞こえてくる音より重要だったりするんですよね。そして、やはりカウベルのパターンにもクラーべとの関係は見逃せません。先程のパターンは3:2クラーべです。

それでは、私も実際に演奏してみます。音符のタイミングは問題ないと思うんですが、どうも地に足がついていないというか、何か違うように聞こえてきます。私のカウベルはこんな感じで棒読みに聞こえてきます。
「コ ウ キ キ ・コ ウ キ キ 」
それに対してコリーのカウベルはというと、波が繰り返しうち寄せて来るかのようにこんな感じで聞こえてきます。
「コーウッキーキー・コーウッキーキー」

譜面に書いてしまえば、ドラムを始めたばかりの初心者の方にも簡単に出来てしまうリズムですが、シンプルになればなるほど、いかに歌うかでこんなに違ってくるんですね。

そう考えるとシンプルな8ビートも、あなどれません。

Nos vemos!  それでは、またお会いしましょう。

2003/3/27掲載

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ムラータコラム「Hola! Que bola?」は、20年間に亘り京都店店長として勤務したDRUMS PROSHOP GATEWAY配信のメールマガジンGATEWAY NEWSにて、2002/1/10から2008/7/24に亘り掲載したコラム“キョートテンチョー・ムラータのオラ・ケ・ボラ!”より抜粋して掲載しています。